配属先の工場が決まりようやくトヨタ期間従業員として働けるけど「いつ部署や職場が決まるの?」「研修はどんなことをするの?」と、わからないことばかりで不安ですよね。。
そこで今回は配属先工場が決まってからの研修と、部署や職場決定と研修までを過去3回トヨタ期間従業員で働き2年11ヵ月最長契約で満了した私がわかりやすく説明していきたいと思います。
目次
トヨタ期間従業員として働く配属先の工場決定
入社説明会と健康診断が無事に終われば配属先の工場が決定になります。配属先はトヨタの主要11工場のいずれかになります。
本社がある豊田市周辺にある8工場は、おそらく仮の寮である聖心清風寮の西寮から通勤バスで行くことになると思います。
それ以外の田原工場など3工場は仮の寮からの通勤が難しいため配属先の工場の決定と同時に本決まりの寮へ転寮になります。
私は田原工場の配属の経験がありますが、それ以外の2工場は知り合いにも経験者がいないのでおそらくだと思います。豊田市周辺にある8工場の内3工場も情報がないため、おそらく仮の寮から通勤バスです。
とはいえほとんどの人が仮の寮から配属先の工場へ研修に行くことになると思います。部署や職場の配属先が決まる頃に本決まりの寮も決定になります。
工場で全体説明と研修と配属部署決定
配属先の工場での説明会と研修は、配属先決定の次の日の金曜だと思います。田原工場など以外の大半が木曜に配属先が決まると思われます。しかしだいたいどこの工場も流れは一緒なので説明していきます。
金曜日に作業着と安全靴と帽子を持ってバスで工場に配属になった全員で全体説明会に行きます。入社説明会と健康診断のときに作業上着と安全靴と帽子は無料貸与で配布されています。
私は田原工場での経験もありますが、今回は元町工場での流れを書いていきます。流れはどの工場も同じです。
元町工場の場合は通勤バス発着場所のすぐ隣が厚生センターという施設があり、ここで全体説明会と研修を行います。入社日となる募集人数にもよりますが、20人前後から30人くらいだと思います。
私が田原工場の時は60~80人いたと思いますが、最近は人もあまり集まらないのでそんなものだと思います。
工場の全ての課から黄直と白直などいずれかに配属となり、その工場の生産している車種や工場の大きさや課の種類(塗装課・プレス課・組立課・組付け課など)さらに1つの課に第1~5工場の建屋があり食堂も5~8つくらいあります。
このような説明と、工場でまず覚えることの説明があります。それは指差呼称です。トヨタ以外でもほとんどの工場や作業現場で行われている動作です。トヨタでは絶対なので覚えてください。
工場や課によってチェックを行っていて、組長や係長や課長クラスに見つかると注意される場合もあります。
工場の全体的な説明とルールが主で、アルファベットと数字の羅列で課と係と組を表すから自職場を覚えましょうとかそういう説明もあります。だいたい工場の全体の説明が終わると配属部署や職場の決定になります。
安全教育と危険予知の研修
配属先工場の全体研修の後に配属部署や職場が決定されます。決まればその課の教育担当と一緒に教育研修場所まで移動します。だいたい10人前後で少ないところで3人とかだと思います。
これもそのときの要請や募集人数によって変わります。どこに決まるかは運だと思うので祈りましょう。
安全教育は主に座学と職場で起こり得る危険なことだったり作業で、座学と作業の両方で危険予知の勉強や訓練といった感じでしょうか。
ここら辺からは口で説明されたり文字を見てもなかなか伝わりにくく、実際にやらないとわからないことが多いです。一応簡単に説明していきますが、こんなもんかくらいな感じで理解していればいいです。
安全教育と危険予知はどんなことするの?
「作業着をだらしなく着ていたら機械に巻き込まれて危ないよ、だから袖口に腕カバーしようね」とか、「エアー工具を使うときは目にゴミが入らないように保護メガネをしよう」とか、「決められた作業では保護具を必ず着用しよう」とかです。
決められた作業やルールは作業工程というのですが、この作業工程は保護具の着用も含まれているので守らなければいけないルールです。
工具の取り扱い方でも例えば「カッターでも使い方を間違えれば手を切りますよ」とか「重たいものを持つときや置くときに気をつけないと指を挟みますよ」とかです。
自分が歩いている先にフォークリフトが作業しているときの通り方や、重量物が落ちたときに咄嗟に手が出てしまう思考を変えるとかです。
職場には区画線というテープで仕切られた中に物がおいてあるのですが、その物の置き方や線の間違いを見つける訓練をしたりします。
階段昇降のときにどんな危険があるのか?また「階段の段差が違ったり歩きにくい靴は不安定で危ないよ、手すりは持って昇降しよう」とかです。あとは実際の作業に近い練習をします。
社員も含めた従業員は1年に1回安全教育に参加します。役職や階級に合わせた教育になりますが、期間従業員は危険予知だったり4RKYでやることとほぼ一緒です。
1年以上の在籍になる期間従業員はシニア期間従業員となります。シニア期間従業員になると1年に1回安全教育があることになります。
配属職場の作業に近い練習
例えば組立課・塗装課・プレス課など配属先の部署で職場の仕事内容に沿った研修や練習をします。組立課に行って塗装の研修や練習はないです。
私は過去3回トヨタで働いてますが組立作業か組付けの作業しかないです。なのでここからはこの2つの研修しか説明できないです。
工場のどういう部署だったりは説明出来るんですが、ここは私が経験した2つの研修から組付け作業の研修について説明していきたいと思います。
組付け作業の練習と研修について
基本はインパクトの使い方です。主にエアーが多いですが、電動も使いますので両方使って作業の練習をしていきます。引き金を引くとソケット部分が回転して締め付けを行うので難しいことはないです。
ボルトを打ち付けたりナットをはめ込んだりしていきます。基本は時計回りに回すと締ります。これをタイム測ったり付ける外すを正確にできているかなどです。
作業工程通り、作業数や順番など守られているかも重要です。早ければ良いというものではなく、早く正確に工程通りにと言った感じです。
モニターに作業工程の説明の動画が流れていて、何回でも自分の見たい工程が見られるようになってます。1工程ごとに目標タイムが決まっているのでそれを達成出来るように練習します。
作業に近い練習の研修していると寮も本決まりになり、いよいよ職場に配属になるはずです。この寮の決定も運だと思います。神に祈りましょう。
職場に配属される日は?
ここまで来ればもうあとは配属される部署の職場に行くだけです。職場に配属になる日は、木曜か水~金曜になると思います。ここも前後したり工場や部署によって変わると思います。
寮の本決定は水曜か火~木曜になるかと思います。寮が本決まりになったら仮の寮から転寮になります。手続きをして送って欲しい荷物があれば荷物置き場に持っていき、行き先の書いた付箋を付けて置いておきます。
その日の研修が終わったら仮の寮には帰らず、本決まりの寮に行きます。そこで前日もしくは当日の朝手続きをした送った荷物を受けとり、本寮での入寮手続きとなります。
配属日が決まったら、その前日に配属になる職場に連れていかれます。ここからは工場や課によって色々なパターンがあると思います。一応よくあるパターンを説明します。
研修担当が職場まで連れていくか、配属職場の組長(GL)が迎えに来て一緒に行くかになります。配属先職場で組長(GL)から次の日の説明があると思います。
出勤日となる出勤時間の例
例として、次の日の配属日となる出勤時間は2交代の場合で1直だと、朝6時くらいに職場に着いて、ラジオ体操が6:20、各班ミーティング6:25、仕事開始6:30分といった感じです。
2直の場合は15:30くらいに職場に着いてから15:55にラジオ体操、16:00に各班ミーティングで16:05分に作業開始になります。
出勤時間はだいたいで書きましたが出勤時間は配属先の組長(GL)、班長(TL)に必ず確認してください。また工場の部署のある建屋の中にある職場までの道のりの確認もしてください。
初めて寮から行く最初の日はほぼ迷います。工場に入ってからロッカーにある建物までと、職場のある建屋は離れている場合が多いです。ある程度の道筋は覚えておくと良いです。
もし迷ってしまった場合は、組長(GL)に連絡して指示を仰いでください。職場の組の人たちも初日はわかってくれているし怒ったりしないので安心してください。
初めての方や工場で働いた経験がない人は、知らない単語が出てきてわかりづらかったかもしれませんが詳しくはトヨタ期間従業員の勤務形態?わからない専門用語や単語を解説!の記事で説明しています。
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まとめ
工場に配属されてから研修、配属部署が決定されてから研修と配属となる出勤日まで書いてきました。工場の全体研修はだいたいどこの工場も一緒だと思います。
配属部署の研修で行う作業の練習はそれぞれで違いますので、配属経験がない部署は書くことは出来ませんが大まかな流れは同じだと思います。
作業の練習が終わる頃には職場に配属になるかと思います。初日に職場にたどり着ければ、あとは実際に作業訓練に入ってやるだけです。
ココがポイント
・工場の全体研修はだいたいどこも一緒
・配属部署の研修や作業練習の大まかな流れは同じ
・作業練習が終わる頃に本寮が決まり職場に配属
・職場に配属になれば実際の作業を作業訓練からひたすらやるだけ
作業は最初は絶対に間に合わないので安心してくださいと言うと語弊がありますが、コツをつかむまで時間がかかると思います。
作業のカンコツというのですが、1つの工程をマスターする頃には自然に身に付いているものなので、焦らないで大丈夫です。口や文字で説明しづらいものでもあります。
作業のコツについてはトヨタ期間従業員の35ヵ月満了者が教える絶対間に合う作業のコツという記事に書いたのでぜひ参考にしてみてください。
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